お生徒様の着姿
着せ付けコースYさん4回目~6回目レッスンレポ
自装コースから着せ付けコースへ・着せ付けコース中盤編
大阪京橋のマンツーマン個人着付け教室きものたまよりの堤千草です。
不器用さんと練習嫌いさんのための基本コースと礼装4回コース修了後、着せ付けコースに進まれたYさん。
今回は着せ付けコース第4回目~6回目のレッスンレポです。
着せ付けコース第4回目
着せ付けコース第4回目です。
前回で全通・六通柄の名古屋帯の一重太鼓が完成いたしました。
今回は応用編のポイント柄の名古屋帯での一重太鼓になります。
前の柄合わせ
ポイント柄は前と後ろの柄合わせが必要な帯になります。
まずは前の柄合わせ。
いいところに来ています。
中心から左右1-2㎝はずれてもOKです。
柄が極端にどちらかの胸下や脇の方にいかなければいいですね。
今回で帯揚げと帯締めの結び方の復習もできました。
後ろの柄合わせ
そして後ろの柄合わせをしながら作る一重太鼓です。
柄、いい位置に来ていますね。
帯山に少しかかるくらいに柄のトップが来ています。
柄の範囲が広いもので帯山にかかっても違和感のないものはこんなかんじでOKです。
正方形の形も綺麗に作られました。
後ろ姿の全体像
衣紋が抜き気味なのですが、このマネキンの身長が165㎝くらいの高さにしているのでいいと思います。
大柄の方は衣紋は抜き気味でもバランスがいいですね。
裾つぼまりの形や丈の長さもいいかんじです。
着せ付けコース第5回目
着せ付けコース第5回目は礼装着物と袋帯の二重太鼓の回です。
礼装着物といえば伊達衿を入れることも多いので、ここで伊達衿も入れ方もレッスンいたします。
全体的に見て綺麗に着付けされています。
細かく見ていきましょう。
伊達衿が均一に入った衿合わせ
伊達衿が均一に入っていてとても綺麗です。
半衿も左右対称に細目に。
礼装の白半衿は細目が清楚でいいですね。
これが刺繍が入ったものだともう少しでていてもOKです。
90度よりも鈍角目なのでお若い方向けの衿元です。
二重太鼓できました
袋帯の二重太鼓。
名古屋帯で作る一重太鼓と外見は似ていますが、中の構造がかなり違います。
なので全然違う手順になります。
こうなっているのか~と
自装ではわからなかった構造を知ることができるのも他装の良い点ですね。
衣紋が丸く抜けています
衣紋が丸くぬけていて女性らしい形ですね。
衣紋は鋭角にもできます。
これは好みなのですが丸いとより女性らしいおっとりした印象になりますね。
全体のバランスもよいです。
着せ付けコース第6回目
着せ付けコース第6回目は留袖の着付けです。
帯は袋帯で二重太鼓なので帯の復習も兼ねています。
留袖は比翼仕立てになっているので着物の中で一番重いものになります。
なので裾合わせが一番難しいです。
比翼衿の衿合わせ
衿は伊達衿のように比翼衿というものがついています。
これが伊達衿よりも難しいのです(広がってきやすい~)
でも今回も細目に均一に入っていますね。
衿合わせも留袖をお召しなる方の年齢層に合わせたやや鋭角気味の衿合わせに出来ています。
ちなみに黒留袖は既婚女性のみお召しになれるお着物です。
難しいたれ先とお太鼓部分の柄合わせ
留袖には二重太鼓を結びます。
(まれにお若い方で色留袖に変わり結びされかたもいらっしゃいますが)
前回はじめて結んだ二重太鼓の復習です。
右下のたれ先とお太鼓部分の柄がつながるようにお太鼓を作っていただきました。
これ結構難易度高いのですができましたねー!すごい!
留袖の後ろ姿
留袖は少しだけ上前の幅は広めにされるといいですね。
留袖をお召しになる方はだいたい新郎新婦のお母様ですが、ご挨拶回りや立ち座りが多くなります。
上前の幅が広くすることではだけてくるのを防ぎます。
裾も礼装らしく床すれすれの長めにできていらっしゃいますね。