お生徒様の着姿
基本コース第6回目~8回目レッスンレポ
お子さんの卒業式に向けてIさん基本コース後半戦
大阪京橋のマンツーマン個人着付け教室きものたまよりの堤千草です。
お子さんの卒業式にお着物で参列されるのを目標に昨年の秋から基本コースと礼装3回コースに同時申し込みされたIさん。
今回は基本コースの後半、第6回目~8回目最終レッスンの着姿をご紹介します。
基本コース第6回目の着姿
基本コース第6回目はポイント柄の名古屋帯で一重太鼓の回です。
基本コースも後半になり、着姿の安定感が増してきましたね!
綺麗にお着付けされています。
前の柄合わせや帯締め帯揚げも◎
ポイント柄の帯は前の柄も柄合わせがあります。
いい位置に柄が来ていますね。
柄は真ん中から1-2㎝左右にずれてOKです。
帯揚げも帯締めもゆるみなくビシッと結べていらっしゃいます。
特に綸子の帯揚げは薄くしわになりやすいのにしわなくふっくらと結べていますね。
後ろの柄合わせもバッチリです
後ろの柄合わせです。
柄が縦に長めの帯でした。
帯山から柄が出ていてもおかしくない柄行きだったので帯山から柄が出るようにしました。
お太鼓の大きさやたれの長さも適度なかんじでとてもお上手です。
衣紋がすっきり!裾合わせもお上手です
衣紋がすっきりと抜けていていいですね!
アップヘアもとてもIさんお上手にヘアアレンジされています。
裾合わせのかたちも裾つぼまり。
そして裾の長さも床すれすれで長めでいいですね。
基本コース第7回目の着姿
基本コース第7回目の着姿です。
7回目は全通・六通の帯に再び戻って一重太鼓とは違う帯結びを結びます。
手順はもうすでに頭の中にしっかりと入っていらして声掛けしなくても着物まではスイスイお召しになっておられましたね。
角出し結びを
7回目の帯結びは角出しです。
お太鼓部分の両サイドから角と呼ばれる手先が適度に出ているのがこの帯結びの特徴です。
そして下膨れのコロンとした形で可愛らしい印象ですね。
Iさん手先の出る分量がとてもいい感じです。
角出しを結んだ後ろ姿はこのようになります
そして後ろ姿の全体像です。
角出しは一重太鼓とは違って帯山が必然的に低くなりますし、コロンとした横長の形が砕けた印象になります。
よくこの帯結びはどんなところで結んでいけますか?
とご質問いただきますが、遊びに行く場であればどこでもOKです。
ただ、お着物着てお稽古事に行かれる場合(お茶やお花など)
狭い場所で作業をされるところでは不向きな帯結びです。
角出し、ボリュームがあるので何かに当たってしまったり、引っかかる場合があるので、お稽古事には一重太鼓を結んで行っていただいた方がいいですね。
基本コース第8回目最終レッスンの着姿
基本コースの最終レッスンです。
基本コースは、復習の回がないコースなのですがIさんお忙しい中練習頑張ってくださっていてこんなに綺麗にお着物をお召しになる事ができるようになられました!
次の礼装コースに向けて、今回は色無地でお稽古されました。
左右対称の衿合わせ
基本コース中は衿合わせが一番の難関箇所だったIさん。
左右非対称になってしまったり
少々太めになってしまったり・・・
でも今回は細目に左右対称に出来ましたね!
とてもお上手です^^
難しい綸子も綺麗
難しい綸子の帯揚げもすごく上手に結ばれています。
ほんとしわなく綺麗ですね。
帯締めもゆるみなく、裏表もしっかり合っています。
全通柄・六通柄の一重太鼓
まずは全通柄・六通柄の一重太鼓を結んでいただきました。
正方形の形、たれ先の分量いいかんじですね。
手先の底もお太鼓の底にしっかりとそっているので、お太鼓の下線がしっかりと身体に沿っています。
衣紋の抜きは礼装向きで
衣紋は普段着だと抜き気味ですが、礼装着物のばあいだとこれくらいでも大丈夫です。
一つ紋入りの色無地ですね。
こちらは卒業式にお召しになるとおっしゃっておられました。
卒業式と入学式でお着物を替えられる場合は
卒業式には落ち着いた色目で
入学式は明るめの色目で
とよく言われるのでいいですね。
ポイント柄の帯にかえて
そして次はポイント柄の帯にかえて結んでいただきました。
帯を結び直しても襟元崩れておられませんね。
前の柄合わせもいい位置に来ています。
うしろの柄合わせもいいかんじ
うしろの柄合わせもいいですね!
今回はお教室の帯で結んでいただきました。
はじめて結ぶ帯は事前に
この帯の柄は山から出すか、それとも正方形の中に全て入れるかを考えておけばスムーズに結べますよ。
後ろ姿の全体像です
後ろも全く崩れていませんね。
裾つぼまりの形もとても美しいです。
床すれすれの長めの裾合わせもお上手でエレガント。
さて次回から礼装コースに進まれました。
またそのご様子もアップいたしますね。