お生徒様の着姿
振袖と礼装着物&二重太鼓の着せ付けレッスン
娘さんとお友達のために振袖と礼装着物&二重太鼓の着せ付けレッスン
大阪京橋のマンツーマン個人着付け教室きものたまよりの堤千草です。
礼装4回コースを修了後、振袖と礼装着物&二重太鼓を娘さんやお友達に着せることができるようにと着せ付けレッスンに通われていたIさんのレッスンレポです。
振袖レッスン4回目
振袖のレッスン4回目です。
前回までは振袖のおはしょりの処理まで進みました。
今回はそこまでの復習と帯の結び方に進みました。
衿合わせの復習も
衿合わせのアップです。
均一に伊達衿が入っていて綺麗ですね。
伊達衿は5ミリほど出ています。
刺繍半襟も左右対称に衿の交差は90度。
刺繍半襟はもう少しでていてもOKですが、このくらいでももちろん◎
衿の角度はもう少し鈍角でも若々しさが出て可愛いですね。
後ろ姿は帯枕と帯揚げを付けるところまで
今回、帯は胴に巻いて、一結び。
そして帯枕、帯揚げ、三重仮紐を結んだところまで進みました。
このように後ろの羽根を作る前に先に帯枕をつけてしまうのを「先ぼて」といいます。
帯枕が「ぼて」で先に「ぼて」を付けるので先ぼてです。
先ぼての帯結びの特徴としては、帯枕が背中にピタっと密着するので安定感があるという感じです。
振袖レッスン5回目
そして振袖レッスン5回目です。
今回はうしろの帯結びを作るところまで進みました。
わたしがよくレッスンで皆さんにお教えしている定番の「宝袋」です。
宝袋
羽根がたくさん取れるので、華やかな帯結びです。
小柄な方には羽根の大きさを小さめに。
大柄な方には羽根は大きめにと色んな体系の方に対応できる帯結びです。
Iさんはじめての振袖の帯結びですが、バランスよく綺麗に作られていますね。
帯揚げ&帯締めはまた次回
帯揚げと帯締めは仮結び状態でまた次回に持ち越しとなりました。
Iさんは振袖の着せ方の復習に時間をかけて、帯は少しずつ進みます。
人それぞれ得意・不得意分野があるので
時間をかけるところも人それぞれで対応しています。
振袖着せ付けレッスン第6回目
そしてついに第6回目で帯揚げと帯締めも結んで完成いたしました!
全体的にビシッと体に沿わせてとても綺麗にお着付けできていますね~!
実は前回から2か月ほどあいてのご受講でしたが、忘れることなく手が動かれていました。
娘さんに練習台になってもらったそうです。
まず最初は一文字
帯揚げはまず最初は一文字に。
絞りの帯揚げの注意点としては
絞りのしぼが平べったくならないように。
しぼは立った状態にが大事ですね。
帯締めはお花のようなアレンジで。
とても綺麗に結べていますね。
可愛くて娘さんもテンションが上がる事間違いなしですね。
衿元のアップをどうぞ
衿元のアップです。
今回も綺麗に左右対称の半衿ですね。
鈍角目の角度もいいですね!
伊達衿もビシッと均一に入っています。
後ろ姿全身です
後ろ姿です。
帯の下のうしろのおはしょりもまっすぐ同じ高さで、さらに空気が入らず体に沿うのが綺麗なのですが、とても綺麗に出来ていらっしゃいます。
裾合わせも落ちてないですね。
床スレスレの長めで礼装らしさがでています。
宝袋の復習です
前回、お伝えした宝袋。
今回は復習していただきました。
羽根は三重仮紐にかける順番があるのでしっかり覚えましょう。
忘れてもテキストをお渡ししているので
また結ばれるまでにチェックしてくださいね。
衣紋の抜きのアップです
衣紋の抜きのアップです。
振袖は未婚除染の第一礼装です。
衣紋は抜き気味にが正解ですね。
ただどのような体型の方か、髪型のボリュームなどでも衣紋の抜きは変わってきます。
小柄な方には衣紋の抜きは礼装着物の衣紋でも控えめな感じに。
大柄な方、髪型のボリュームが大きい方、ボブスタイルなどで襟足が隠れる方は抜き気味が綺麗ですね。
絞りの本結びも
時間があったので、絞りの帯揚げで本結びの結び方もレッスンしました。
綸子や縮緬と違って、絞りの帯揚げはとにかくボリューミーです。
なので本結びに結んでも俵の部分がもっこもこにならない結び方をお伝えしました。
礼装着物&二重太鼓の着せ付けレッスン
前回で振袖のレッスンは修了しました。
今回はちょうど卒業式シーズン前で
お友達何人かから礼装着物の着せ付けのご依頼があったIさん。
自分では着れるけど、礼装着物と二重太鼓は人に着せ付けたことはないのでということで今回は礼装着物&二重太鼓の着せ付けレッスンにお越しくださいました。
自分で着るのとはやっぱり違う・・・人に着せ付け
やっぱり自分で着るのと人に着せ付けるのはまた別の技術になります。
でも今まで振袖のレッスンに6回通われていたので、着物の着せ方はほぼ振袖と同じ手順になるのでとってもスムーズに進まれたIさん。
伊達衿の入った衿合わせもこの通りです。
ただ衿合わせは、白半衿の場合や年齢のちがいなどで衿の感じも変わってくるのでそこはきちんとお伝えしました。
礼装時の白半衿は細目に。
衿の角度はお母さまの年代だと少し鋭角気味に。
後ろ姿です
礼装着物なので裾の長さは床スレスレの長めに。
裾つぼまりの綺麗ですね。
衣紋の抜きも礼装なので多めに抜きます。
背中に空気&しわがないのがお上手ですね!
はじめて人に結ぶ二重太鼓
人に帯を胴に巻くのは振袖と同じ手順。
うしろの帯結びは全く違いますが、ご自身で着られる方なので構造は理解されていたのでとってもスムーズでしたね。
正方形の形に綺麗に出来ています。
ここに注目!お太鼓とたれ先の柄がつながっている!
そして今日のこのお生徒様の着姿紹介で一番の見どころです。
お太鼓とたれ先の柄がつながっています。
これ自装の時も人に着付けるときもなかなか難しいところです。
自装の場合は特に難しいので繋がればラッキー!というかんじですが
他装の場合はわたしは繋がるようにお着付けします。
(元々つながらない柄ももちろんあります)
一発でいい位置につけられましたね!
Iさんさすがです。
ご感想いただきました
Iさんからご感想をいただきました。
早速3回も礼装着物を卒業式と入学式にお着付けされたそうで、素晴らしいですね!
ほんと本番は必要です^^
本番で着せ付けて、感想を聞いて今後の参考にしたり
喜んでもらえたら本当にうれしくて今後の自信にもつながってきます。
今度はぜひ娘さんにもお着付けしてみてくださいね^^
Iさんご受講とご感想ありがとうございました。