お生徒様の着姿
着せ付けレッスン(単発)4回・振袖編
成人式に向けて振袖着せ付けレッスン
大阪京橋のマンツーマン個人着付け教室きものたまよりの堤千草です。
以前に袴の着せ付けレッスンに通ってくださっていた美容師のSさん。
今回は成人式に向けて振袖の着せ付けレッスンに秋から通われていました。レッスンレポをご紹介します。
振袖の着せ付けレッスン第1回目
以前に袴の着せ付けレッスンに通ってくださっていたSさん。
今回は成人式に向けて振袖のレッスンです。
基本的な着物の着せ方はだいたいご存知ですが、振袖は初めてだそうです。
振袖も普通のお着物も基本的には同じですが、やはり振袖特有の気を付けないところや振袖独特の手順ももちろん入ってきます。
今回は下着~補正~振袖の下半身~衿合わせをして胸紐をかけるまで進みました!
初回でここまで来られる方は実はとても早いです。
基本的な着物の着せ方はご存知だったからだと思います。
伊達衿と刺繍半襟の衿合わせ
衿合わせ。
ここ、着物を着ている人を見た時にお顔から一番近いところなので一番目につくところです。
実は年齢によって衿の角度が変わってきます。
成人式に振袖をお召しになるお嬢さんはお若いので、衿の角度は鈍角に決めます。
鈍角に決めることで若々しいお顔と首から下の感じがマッチします。
そして伊達衿と刺繍半襟。
伊達衿は細目に均一に。
刺繍半襟は白半衿とは違ってたっぷり出してあげましょう。
もちろん左右対称にです。
衣紋の抜きや裾合わせも振袖らしく
通常お若いお嬢さんは衣紋は控え目に・・・
ですが振袖だけは礼装らしくしっかりと抜いてあげる方が綺麗ですね。
裾合わせも他の礼装着物と同じように床スレスレ長めを意識して。
振袖は重いお着物なので腰紐の強さもしっかりと!
振袖の着せ付けレッスン2回目
そして2回目のレッスンで帯結びまで仕上がりました!
とても早いペースですね!
通常だと2回目でおはしょりまでや帯の巻き始めまでとなることが多いですが、Sさんとてもお上手でサクサク進みました。
衿合わせと帯周りです
今回も綺麗な左右対称で鈍角目の若々しい衿合わせです。
伊達衿も均一で刺繍半襟もたっぷり出ています。
帯周り、帯揚げは入りくに。
「入」の文字に見えるように左右の帯揚げの下の交差部分は身体の真ん中で。これが意外と難しいですね・・・。
帯締めは藤結びに結びました。
宝袋という帯結びです
羽根をたっぷり取った宝袋という帯結びです。
今羽根の方向が全て左右に上向きですが、この羽根の方向を変えるだけで全く違う帯結びに見える優れものの帯結びです。
だいたいいろんな方に最初にこの帯結びをお伝えしますが、経験者さんはみなさん
「めっちゃ簡単なのに、安定感抜群!!アレンジできるしすごくいい!」
とおっしゃってくださいますね。
豪華に見えますし、この帯結びを結ぶとお客様にも喜んでいただけます。
全体の後ろ姿はこんな感じです。
羽根の向きが上になっていることで、後ろから見ている方の目線は上に行くので足が長くスタイル良くみえます。
振袖特有の手順があると上の文章で書いていましたが、うしろのおはしょりが振袖の帯結びの時はしっかりとみえるので綺麗にまっすぐ整えることが大切です。
今回はその手順もおつたえさせていただきました。
Sさんとても上手にうしろのおはしょりの処理されておられます。
振袖の着せ付けレッスン第3回目
前回ですべての工程はお伝えいたしました。
これからは帯のレパートリーを増やすか、ひたすら今までの手順を復習されるかどちらがいいかSさんとご相談した結果今までの手順を復習されることになりました。
帯結びはアレンジが効くものなので、復習でも全然大丈夫です。
今回は帯揚げは一文字に。
これが一番簡単で崩れにくいですね。
今回は帯を替えて
今回は帯を替えて。
柔らかめの帯で結んでいただきました。
帯が変わるだけでも雰囲気が変わりますね。
うしろのおはしょりも綺麗につくられています。
後ろ姿です
今回も安定した後ろ姿。
腰紐を結ばれるのが超絶うまいですね。
着せ終わっても全然裾が垂れていません。
ここ本当に大事です!
腰紐が弱いと動いているうちに裾が垂れてきたら大変ですからね。しかも20歳のお嬢様は元気いっぱいですし(^-^;
振袖着せ付けレッスン第4回目
さて4回目は年末最後のレッスンでした。
前回全行程の復習をしたので、今回はタイムトライアルを行いました。
なのでほとんどわたしは口出しすることなく、ほぼご自身で着付けていただきました。
そしてこの仕上がりです。
衿と帯周り
衿合わせは初回から安定されていたので心配なくクリア。
一文字もキリっと均一な太さで。
帯締めは紐数が多いものでアレンジをしていただきましたよ。
帯締めでお花を作っていただきました
帯締めでお花を作っていただきました。
お花屋やハートやト音記号なども作ることができるので自分の感性でここはアレンジですね。
宝袋
宝袋。
どうして宝袋かというと
帯結びの羽根の下部分が袋状になっていてここが宝袋です。
宝が入っている袋だなんて縁起がいいですよね。
タイムトライアルは2回
レッスン120分でタイムトライアルは2回できました。
初回は70分。2回目は36分と大幅に短縮されました!
目標は30分までだねと確認しました。
年明けにも直前にレッスンご予約をされていたのですが、体調不良で欠席でこの4回目のレッスンが最終となりました。
でも本番までに体調を整えて頑張ります!とご連絡いただきました。
また来年おさらいでご利用の際は着せ付けレッスンにいらしてくださいね^^