お生徒様の着姿
Sさん、Mさん着せ付けコース
浴衣と振袖・着せ付けコースのレッスン
きものたまよりの着せ付けコースに通われているSさんとMさんのレッスンをご紹介させていただきます。Sさんは浴衣、Mさんは振袖のお着付けをされました。どちらの方も美容室勤務の方です。
Sさん着せ付けコース第10回目
美容室を経営されているSさん。
着付けをメニューに加えることができればということで、きものたまよりの着せ付けコースに通ってくださっています。
着せ付けコース第10回目は浴衣の着せ付けをお伝えしました。
空気感なくピタっと身体に沿ってお着付けできていますね!
これなら着崩れの心配0です。
浴衣も着物もいかに空気感なく、しわなく、身体に沿ってお着付けできているかで見た目の仕上がり、着心地、着崩れのしにくさに影響します。
キャンディ結び
柔らかめの木綿地の帯でキャンディ結びをお伝えしました。
帯の硬さによって結びやすい帯結びが色々あるので、それも色々お伝えしながらレッスンさせていただきました。
キャンディ結びはコロンと袋が可愛い帯結びです。
キャンディ結びの後ろ姿
コロンとした袋状の部分がお太鼓っぽいので大人っぽい帯結びですね。
浴衣の時は衣紋は着物の時よりも控えめに。
はだしで浴衣をお召しになられる方にはかかとが少しだけ見えるくらいの裾合わせにします。
かかとが丸見えになるくらいの裾合わせにしてしまうと歩いているうちに上がって足首が丸見えになってしまうので、少し長めがいいですねと私はお伝えしています。
博多織の半幅帯でリボン返し
次は張りのある博多織の半幅帯でリボン返しを結んでいただきました。
博多織の帯は硬めでゆるみにくく、結びやすい帯だと思います。
ペタンコの帯結びや文庫など正統派の帯結びに向きますね。
色々羽根をとってアレンジ結びをされる場合は、木綿地やポリエステルなどのやや柔らかめの帯が結びやすいと思います。
リボン返しの後ろ姿
リボン返しは帯の手とたれをリボン結びにして、手先とたれ先を下から上にリボン結びの上からかぶせている帯結びです。
歩くとこの手先とたれ先が揺れて可愛いんですよね。
男性は動くものに心を惹かれやすいと言われるので、意中の方とのデートの時はぜひリボン返しを結んでみてください(*´ω`)
キリッと貝ノ口
かっこいい貝ノ口をきりっと結んでいただきました!
教科書に出てきそうなくらい綺麗な貝ノ口です!
貝ノ口は断然硬めの帯が綺麗に結べますし、結びやすいですね。
貝ノ口の後ろ姿
キリッとした貝ノ口。
後ろ姿も同じ浴衣でも帯結びによって表情が違いますね。
貝ノ口の後ろ姿には潔さを感じます。
姐さん!って声掛けたくなるような・・・ね?←なんのこっちゃ
Mさん着せ付けコース第7回目
勤務先の美容室で成人式の日に振袖をお着付けされるご予定のMさん。
着せ付けコース第7回目はついに振袖のレッスンです!
基本的な着物の着せ方は同じですが、おはしょりが後ろもしっかり見えるので、そこもきちんと整えなくてはいけないので、難易度は普通の礼装着物よりも2割増しといったところかなと思います。
伊達衿の入った衿合わせ
伊達衿と刺繍半襟の組み合わせは振袖でよくありますね。
伊達衿は細目に均一にゆるみなく
刺繍半襟は白半衿と比べて多めにたっぷりと出してあげる
半衿の角度は二十歳のお若いお嬢さんらしく鈍角に決めるといいですね。
帯締めと帯揚げ
帯揚げは変わり結びの時はたっぷりと出してあげると着物姿全体が華やかになりますね。
基本の一文字を今回お伝えしました。
帯締めは複数本あるものでアレンジの方法をお伝えしました。
帯揚げも帯締めもアレンジの種類はいくらでもあるので、Instagramなどでいろんな方のアレンジを見て真似てみるといいですね。
変わり結び
まずはきものたまよりでお伝えしている基本の変わり結びをレッスンしました。
この基本の帯結びは安定感があって、長い帯でも比較的短い帯でも綺麗に結べるものです。
まとまりのある形に綺麗に結べていらっしゃいます。
変わり結びの後ろ姿
羽根がすべて上向きで背の低めのお嬢さんでもバランスが良い帯結びです。
もちろん背が高いお嬢様にも◎です。
羽根の向きを変えただけ
先ほどの帯結びの両サイドの上向きの羽根を両サイドに垂らしてみたバージョンです。
同じ手順なのに羽根の向きを変えただけで違う帯結びのように見えますよね。
羽根を斜めに立て矢アレンジ
先ほどの両サイドの羽根を今度は斜めにピンっと張ったバージョンです。
立てや結びのアレンジのようになりました。
こうやって羽根の向きや、今回はしていませんが、羽根の形の取り方(波ひだや三ツ山ひだ、斜めひだなど)を変えるだけでもかなり違った帯結びに見えるので、アレンジのききやすい帯結びです。
成人式の時は焦ってしまって手順が違う帯結びを色々覚えても、頭が真っ白になられて記憶が飛んでしまう方もおられます(特に初心者さんね)
なのでこの帯結びを覚えておくだけでかなり安心なのではと思います。
立て矢に向くお嬢様は・・・
立て矢結びカッコいいですよね。
この帯結びは下斜めの羽根があって下にも重心が結構くるので、背の高いお嬢様に向く帯結びだと個人的には感じです。
背の低めのお嬢様でオーダーされた場合は下の羽根をやや短めにとると良いですね。