お生徒様の着姿
Tさん着せ付けコース第1回目~5回目
成人式に向けて着せ付け初心者さん頑張りました
着せ付け初心者さんのTさん。
翌年の1月の成人式にお仕事で振袖の着せ付けをすることになり、11月より着付け教室きものたまよりの着せ付けコースに通われていました。
本番までちょうど2か月で習得するため短期間で集中して通ってくださいました。
Tさん着せ付けコース第1回目
自装は学生時代に着物を着てアルバイトしたことがあるけれども、着せ付けは全くの初心者さんのTさん。
成人式まであと2か月ということで、1回目からとにかく普通の進み方よりも先に行けるようにと内容をじっくり習得するよりもすべて1回仕上がったら復習なしで先に進むというやり方でお伝えしました。
なので通常だと2回目の内容の衿合わせまで進みました。
普通の着せ付けコースだと普段着着物から難易度を上げていくのですが、最短の着せ付ける目標が振袖なので最初のレッスンから振袖でレッスンさせていただきました。
衣紋と髪の毛のバランスについてもお伝えしながら
レッスンでは衣紋の抜き具合について髪の毛のバランスやその方の体型とのバランスを考慮して決めるとお伝えします。
衣紋もしっかり抜けていますね。
結構たっぷりめに抜けていたので、これくらいなら大柄な方や、または髪の毛が襟足が隠れるボブヘアや大きめに髪の毛を盛る方に最適ですとお伝えしました。
小柄な方や髪の毛のボリュームも抑えた感じの方だともう少し控えめくらいの衣紋が上品でちょうど良いと思います。
Tさん着せ付けコース第2回目
着せ付けコース第2回目で伊達衿をプラスした衿合わせとおはしょりの処理の仕方まで進みました。
振袖まで完成といったところです。
おはしょりがまっすぐで身体にピタっとついていてとても綺麗ですね。
振袖のうしろのおはしょりについて
振袖は後ろのおはしょりも帯の下から見えることが多いので前同様に綺麗に身体にぴったりと吸い付くように、高さも揃えます。
後もまっすぐ綺麗に決まっていますね!
衣紋の抜き具合も裾合わせも綺麗です。
おはしょりの下に空気やしわが入らずつるんとしたお尻周りになっているのとてもお上手です。
Tさん着せ付けコース第3回目
着せ付けコース第3回目で袋帯での変わり結びまで進みました。
とにかく毎回行けるところまで行こうという感じで先に先にと進み・・・
変わり結び完成まで
なんと3回目で袋帯の変わり結びまで完成されました!
素晴らしいですね!
自装の心得は少しあるとのことでしたが、他装初心者さんでこのスピード感は素晴らしいです。
この帯結びは手順はそのままで羽根の取り方や方向を変えるだけで違った帯結びにアレンジできる帯結びです。
丸く可愛い変わり結び
今回は丸く可愛い形に結ばれました。
羽根の取り方、羽根の大きさ、羽根の方向を変えて、色々研究されるとまったく違った見た目になります。
帯揚げと帯締めは基本の結び方で
スピーディーに進みましたが、ひとつずつきっちりポイントはおさえていらっしゃるので、仕上がりはぐずぐずとは程遠いかなりきっちりとした綺麗な着せ付けになっていらっしゃいます。
伊達衿も細目に均一に入っていますし、おはしょりも身体にぴたっと沿っています。
帯揚げ帯締めはまずはアレンジせず基本の本結びをお伝えしました。
Tさん着せ付けコース第4回目
前回目標の完成形までスピーディーに進みましたが、今回は着物をもっとゆっくりじっくりと苦手なところを何度も繰り返してみようということで、着物メインでお伝えしました。
なので帯は巻くところまでとしました。
裾合わせの腰紐頑張りました
振袖は普通の普段着の着物よりもずっしりと重いです。
しかし裾は床すれすれに合わせないといけません。
床スレスレに合わせたところから落ちないようにとにかく腰ひもをきつく締めないといけないのですが、ここがなかなか難しい。
Tさん何度か頑張って結んでいただきました。
ここを一発で決められるようになればもう安心です。
Tさん着せ付けコース第5回目
着せ付けコース第5回目。
今回は帯を重点的に帯揚げのアレンジを何種類かお伝えしました。
まずは本結びで結んでいただいております。
今回も綺麗にお着付けできていますね。
伊達衿&半衿の出具合が絶妙!
半衿の角度が鈍角でとても若々しくて良いですね。
この角度は年齢に合った角度というものがあって、若い方程鈍角に決めます。
伊達衿の出具合も細目に均一でとてもお上手です。
ふっくらとした半衿の幅も刺繍半襟の華やかさがはっきりと分かってよいですね。
帯結びは前々回の復習を
帯結びは前々回の復習を。
羽根の取り方や形も前を同じように再現されました。
今回も丸く形作られててとても可愛い雰囲気ですね。
絞りの帯揚げの本結び
最初は縮緬の帯揚げで本結びで結んでいただきましたが、絞りの帯揚げでも本結びに結ぶ方法をお伝えしました。
振袖の時の帯揚げはだいたい絞りをお持ちくださる方が多いので、これは習得必須のものです。
もこもこにならないすっきりとした本結びの結び方をお伝えしました。
絞りの帯揚げで一文字
そして絞りの帯揚げで結ぶ一文字の結び方もお伝えしました。
ふっくらと端から端まで幅もボリュームも均一になるように。
本結び同様安定感のある結び方になるのでよく結ぶやり方です。
美しい後ろ姿
とても美しい後ろ姿に仕上がりました。
衣紋の抜きも初回と比べると控えめにすっきりと上品に◎
腰回りもしわなく、おはしょりがまっすぐ身体にそっています◎
裾合わせも落ちることなく床すれすれに◎
次回以降は帯締めのアレンジやタイムトライアルなども入れながら進めていきました。
またご紹介します。