お生徒様の着姿
Iさん着せ付けコース第1回目~3回目
写真館の撮影時に着付けができるように
着せ付けコースに新しく通われているⅠさんのレッスンレポです。
Ⅰさんは門真市で写真館をされています。今回撮影時にお着物を着られる方のために着付けが出来ればということできものたまよりの着せ付けコースにお申込みくださいました。
着せ付けコース第1回目
着せ付けコース第1回目です。
初回はまず着付けに必要な物品の説明と準備の仕方からお伝えします。
この下準備が意外と重要でスムーズに着付けができるように小技をきかせてあります。
実技は下着、補正、長襦袢~着物の裾合わせまで進みました。
着物の下の長襦袢が一番重要でここがいわば土台になってくれるところになります。
長襦袢の衿元が浮かずにピシッと体に吸い付いているのがおわかりになるでしょうか。
今こういう風になっていると着崩れにくい襟元ができます。
意外と難しい裾合わせ
さて着物の後ろ姿です。
衣紋の抜き加減もいい感じですね。
そして注目していただきたいのは裾合わせ。
床すれすれの長めでエレガントな雰囲気に。
ここ、かかとが丸見えだと短すぎて綺麗ではないのです。
そして下に行くほど裾つぼまりの形になっているのもお上手です。
なにより腰紐の締め具合がかなりきつくないといけなくて難しいのですが、Ⅰさん2回ほどで合格でしたよ!すごい!
着せ付けコース第2回目
着せ付けコース第2回目です。
今回で着物の衿合わせやおはしょりのしょりをして、着物まで完成の回になります。
全体的に見てすごく綺麗に着せ付けられています。
細部を見ていきましょう。
衿合わせ
まずは衿合わせ。
長襦袢の衿合わせの交差が体の真ん中でバッチリ決まっています。
半衿の出具合が1.5㎝と細目に清楚に出ています。
しかも左右対称ですね。
衿元が体から浮かずビシッとなっていて上半身とても美しいです。
空気感のない体に沿ったおはしょり
おはしょりに注目です。
おはしょりってガタガタになったり、空気が入っていてもこもこになりやすいのですが、たまよりのメソッドで着付けていただくと空気感なく身体に沿ったおはしょりが完成します。
Ⅰさんお上手ですね!
着物までの後ろ姿
着物までの後ろ姿です。
衣紋の抜きも裾合わせも◎です。
裾つぼまりができると上前の裏地が見えてここが粋な感じなんですよね。
背中に空気やしわがないのもいいですね。
胸紐の下がもこもこしていますが、ここは帯がくるところになるのでみえなくなるので問題なしです。
衣紋のアップ
衣紋はきものたまよりでは3か所ピンチで留めています。
後ろから見て着物の衿のみ見えているのが正解です。
長襦袢の半衿は着物の衿の内側に入っていて高さも後ろから見た時は見えないように着物の衿よりも下になっているのが綺麗です。
着せ付けコース第3回目
着せ付けコース第3回目は柄合わせのない六通柄や全通柄の名古屋帯で結ぶ一重太鼓の回です。
ここで帯まで完成。
やったー!できたー!というかんじですね。
しかもすごく綺麗に着せ付けられていますよ。
注目ポイントは帯揚げ&帯締め
さて今回の前の注目ポイントは帯揚げ&帯締めです。
はじめて結ばれる帯揚げと帯締め。
ここは他装でも自装でも一番初心者さんがくせんするところですね。
帯締めは結び目が反対側になったり、裏表があべこべになったり、めちゃくちゃ緩くて下にさがってきたり・・・。
帯揚げはもっこもこでわちゃわちゃになっていたり・・・。
あるあるです。
はじめてなのにⅠさん帯締めは強くビシッとそして表裏もきっちり決められています。
帯揚げも空気感なくピシッと身体に沿って結ばれています。
うーん初心者とは思えないですねー。
完成の後ろ姿
そして完成の後ろ姿です。
帯がつきましたー!
前回言っていた胸紐のしたのわちゃわちゃした部分は見事に帯で隠れています。
粗のない着姿になっていると思います。
いえ思いますではなく、そうなっています(断言)
相変わらず衣紋の抜きと裾合わせ綺麗です。
六通柄の一重太鼓
六通柄の一重太鼓です。
正方形の綺麗な一重太鼓に仕上がっていますね。
お太鼓の真ん中に畳しわがあるのは、買った時からなのでこれは目をつぶってください。
アイロンかけても治んなくってとブツブツ言うておきます。
それを差し引いてもとても綺麗に結べましたー!
次回は柄合わせのあるポイント柄の名古屋帯で一重太鼓を結ぶレッスンです。